このたび伯耆町社会福祉協議会会長に就任することとなりました。従前7年間、常務理事兼事務局長として本会の運営に当たってきましたが、会長職ということで、比較にならない責任の重さを感じております。引き続き、「住み慣れた地域で、安心して暮らせる福祉のまち」の実現に向けて邁進していく覚悟でありますので、ご支援ご指導を賜りますようよろしくお願いいたします。
 さて、昨今の地域社会は、少子高齢化、小家族化の進展の中で一人暮らし高齢世帯の増加などによる課題が顕在化してきており、行政とは一味違う社会福祉協議会が地域の中で果たすべき役割は、今後ますます大きくなっていくのではないかと考えております。
 その上で、近年の本会の地域福祉活動の様子をみてみますと、特徴的にみられることの一つに「福祉サービス利用援助事業」の支援回数の劇的な増加があります。このサービスは認知機能の低下した高齢などの方々が地域で安心して生活できるよう日常生活に必要な金銭管理や読み書きのサポートなどをする事業です。以前は家庭内で解決できていたことが小家族化に伴い家族が近くにいないことにより基本的な生活が困難な人の増加が要因であります。今、高齢者の5人に1人が認知症と診断されている中で、今後ますますこの事業は地域福祉の重要なものとなると考えており、行政とも連携しながら対応していく考えです。
 また、本会は地域福祉事業の他に介護サービス事業(デイサービス、訪問介護、居宅介護支援)、障がい福祉サービス事業(デイサービス、居宅介護、移動支援、行動援護)、町からの指定管理事業として小規模保育事業(こどもパル)の運営、軽作業による工賃収入を介在させながらの高齢者の居場所づくりのための高齢者ワーキングコミュニティ―事業、収益事業として健康増進事業(フィットネスジム)の経営など、多岐にわたる事業を行っている稀有な社会福祉協議会です。これらの事業を有機的に連携させながら、また最近の著しい物価高騰など厳しい社会環境の中にあっても、この町のサービス提供事業者としての責任を自覚し、存続して運営できるよう心して取り組む所存であります。町民の皆様、行政機関、自治会、民生児童委員などの関係機関とお互いに連携しながら、また本会 役職員一丸となって、伯耆町の福祉向上に取り組んでいきたいと考えておりますので重ねてご理解ご協力をお願い申し上げます。以上、意を尽くしませんが、会長就任挨拶とさせていただきます。
伯耆町社会福祉協議会
	会長 谷 口 仁 志






